…怒られない?これ。

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「うーん…」 先程朝6時に寝て、しばらくして僕は起きる。大体7時ほど。簡易時計を作ったのは正解だったな。 「あ、起きたっすか?」 ………? 「…なんでいるんですか?」 「酷いっすよ林斗様!」 そこに居たのは、髪は短く胸は大きい。それでいて可愛らしい服を着ている女の子だ。だが、頭にはツノが生えている。 「…そうでした。急にここに来て僕が受け流したんでしたね。」 「そうっすけど!酷いと思うっす!私、林斗様に褒められたいからこういう服着て来たっすよ?」 「あぁ…確かに…可愛いけどさ。悪魔公(デーモンロード)がここで油売っていいの?」 「何言ってるっすか林斗様!油なんて売ってませんよ!母乳は売ってるっすけどね。林斗様に。」 「母乳を売らないで下さいバカ!そもそもなんで子供いないのに出るんですか!」 「そりゃあ…愛があれば何でも出来るっすよ!」 「愛でどうにもならないんだよそれは!そもそもなんで僕!?他に人居ますよねこのサキュバスもどき!」 ちなみにサキュバスとは、精力を絞り取る淫魔…だったような気がする。覚えてないけど。サキュバスは男の精力。インキュバスってのもいて、こっちは女の精力が生きるのに必要。だけどさぁ…別に僕じゃなくてもいいと思うんだよ。 そう思ってると、呼び鈴が鳴った。時間はなんやかんやで8時ぴったり。1時間も駄弁ってたのか… 「林斗ー!」 「行きます!」 「待つっすよ!そんなんで逃すほど悪魔公は甘くないっすよ!」 予想通りガイルが来たのだが、そそくさと逃げる作戦は失敗してしまった。ナンテコッタイ。 「はは…逃げるわけ無いじゃないですかぁ?」 「…また奥さん増やしたのか。今何人だ?」 「バステト、ハデス、アスタロト、真里さん、お姉ちゃん、ミルちゃん。あとラピルとカミリィ、ニャミラに妲己、ミアーラと木枯凛花って子と歌恋って名付けた記憶喪失の子。黒ちゃんにマイラ。アイカさんとメアリーさん。柚子葉ちゃんに…あと…僕を好きな人でくくるなら、[怒畏]と[悲しみ]。[喜偽]がいるよ。 」 「私はどうなんすか?」 「うるさいセクハラ。」 「私の名前はボラミールっすからね!?」 ボラミールは、叫ぶようにそう抗議する。そのたわわに実った胸が、ボラミールが動くたびに同じように動く。それを見て、林斗は目を逸らす。 「…お幸せにな。」 「待って!待って行くから!」 「私も行くっす!」 「……。」
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