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その人は、髪は白くボサボサで、だがなんとなくそれが様になり、好印象な、それでいて無邪気そうなイケメンだった。服装は、普通の適当に合わせたような服装。シャツのセンスは残念なのだが、それがこの人に合っている。
「俺の姓はボナパルド、名はレオン。レオン・ボナパルドだ!」
「…僕の姓は木枯、名は林斗。木枯林斗です。こことは違う異世界から来ました。」
「俺は木枯暗徒。姓が木枯だ。林斗とは兄弟で、一緒に行動している。大魔王サタンと呼ばれる事もある。他にも仲間がいるし、林斗はこの国の左大臣だ。」
「そうか!お前がガイルの言っていた仲のいい友達か!よろしくな!友達の友達は友達だ!」
「ガイルさんと知り合い…ですか。よろしくお願いしますね?〝白の王〟、レオン・ボナパルドさん。」
「っ…!」
レオンは、僕とお兄ちゃんに手を差し出し、白の王と言われた瞬間に固まる。
「どうしたんですかレオンさん?」
「…貴様、どうして知っている!暗殺者か!?」
「…いや、殺す気は無いですよ。というか暗殺者だったら素直にこうして自己紹介はしないでしょう!?」
「そっか!ハッハッハ!」
「…無邪気というか大馬鹿?」
「おっ?暗徒?流石に友達だからってその言葉は見逃せないなぁ?」
そう言って暗徒の頭を、レオンがグリグリする。ほのぼのするなぁ。
「そうだ。あとで僕の家に来て下さいよ。歓迎は…僕が爆弾を投下してきたので怒ってたからあんまり無いと思いますけど。」
「ばっ!爆弾!?やばいぞそれは!」
「大丈夫ですほんとうの爆弾じゃないです。言ったら怒られるほどの発言を爆弾と言うんです。」
「大雑把だぜそれ。」
「そうなのか!なら安心だ!そうだ!異世界人という訳なら、異世界を行き来出来るんだろう?いつか俺のいる世界に来い!歓迎してやろう!ちなみに俺が来た方法は城にあるワープホールだ!こちらの世界では珍しい魔法使いもこちらだと何人もいるぞ!」
「分かったよ。ただ、いつ行けるか分からないけどいい?」
「ああ!いいぞ!それじゃあよろしくな!」
「うん。よろしく」
僕らは、手を握り合う。若干お兄ちゃんが無視されてたり、ちゃっちゃとこの世界からレオンの世界に行けばいいんじゃという考えがあるけど、気にしない気にしない。
「くぅ~!この食べ物もうめぇなぁ!店主さん!酒どこか知ってるか?」
いきなり、格段に大きな声が聞こえる。その声に、お兄ちゃんは震えてる。
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