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「林斗!逃げるぞ!」
「お前が林斗か!暗徒に聞いても見た目の特徴しか教えてくれなかったからな!」
その2人は隣同士で、顔を見合わせて、片方は恐怖で引きつった笑顔を、片方は悪巧みをしているような笑顔をする。
「暗徒?なんで逃げるなんて言ったんだ?」
「ひゃい…すいません…」
「…帰る?お兄ちゃん。」
「あ、ああ、帰る。さっさと帰る俺自分の部屋戻るお祭りの食べ物買っていく」
「大丈夫だ。俺、屋台の食べ物を全部2個ずつ買って空間魔法でしまってるんだ。買わなくてもいいぞ?」
「レオン!それいらない親切必要な手間!」
「まあまあ、逃げるな逃げるな。林斗、こっち来い。」
酒呑童子…だったっけ?の見た目は、額に二本のツノが生え、胸と下半身を隠す為だけの服装になっている。ヘソ出しもしてる。胸と下半身以外隠れてない、露出面積の多い服装だ。えろい。
「…はいはい。分かりましたよ。…酒呑童子さん?」
「林斗、騙されるなよ。そいつは妖怪の部類で、男にも女にもなれるんだ。あと、そいつの心の中はセクハラしか考えてないセクハラ親父だ。」
「おいおい?暗徒?言ってくれるじゃないか。まあいい!俺を林斗、お前の家に案内しろ!」
「…へい。じゃあ行きますよ。」
そう言って僕は、リングから出て、レオンとお兄ちゃん、酒呑童子の所に行く。
「んなっ!待って下さるかしら!?賭けはどうするんですの!?」
「ごめん今度ね。よし、行こう。」
僕らは、家に向かって歩き始める。
「待ってくださいませぇ!林斗様ぁ!」
…
「…林斗?一体何があってこうなったんだい?その3人は?」
結局、家に戻る時にカーリーさんが走って付いてきたので5人で帰ることになった。その経緯をバステトに説明する。
「なあ林斗?立派な尻を持ってるじゃあないか。」
「ひゃっ!?やめてください酒呑童子さん!僕男ですから!セクハラしてもつまらないですから!」
「大丈夫だ。今俺は女だからな。男か女か関係ないんだ。それに、体つきは完全に女じゃないか。ついていようがついていまいが、この身体を見せられたらセクハラせずにはおれん!」
「やめろセクハラ親父!」
「酒呑童子さん?私の林斗様に手出ししないでくださいますか?林斗様は、私に勝って私をお嫁にしてくれると言ったのです。なので、奥さんとしては許せない行為ですわ。」
「いつからカーリーさんは僕の奥さんになったんですか!?」
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