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『契約をしよう。お前と俺、2人のサタンが力を合わせたら最恐だ。』
『怪物だ!怪物が来た!物は全て置いて逃げろ!』
『見ろ、俺らの力はこれほど素晴らしいんだ。この力で世界を支配しようじゃないか。』
『貴様…何故俺を裏切った!契約は偽りだったのか!』
『俺が求めたのは、恐怖の為の力じゃない!晴翔や沙良、家族のみんな、林斗を守る為の正義の力だ!』
「…ッ!…夢…か。まさかあの夢を久し振りに見るとはな。」
俺は服を着替え、金を持って外に出かける。今は朝の4時。そう、早朝だ。
「…さあ!ギルドへ行くぞ!」
「待ってくださいサタン様!」
俺を止めたのは、メアリーとアイカだ。どうしたのだろうか。
「なんだお前ら。」
「相談事があるんですよ相談事が!私の愛しの林斗君について!ほらアイカちゃん!」
「林斗君の周りの女性達、私達も含めて、変な感じなんです。」
「いや、どういう事なんだ?」
「えっと…林斗君の事を考えると、胸がドキドキして、顔が赤くなるんです。」
そう言うと、アイカは昨日の話を始めた。
…
「あの…皆さん?何故食器を片付けてここに居座ってるのですか?僕、ここで物思いに耽ようと思ったのですが…」
「林斗、すまないが自分の部屋でそうしてくれる?儂達はここで話したい事がある。」
「…そうですか。分かりました。あ、早めに寝るようにしてくださいね。夜更かしは肌に悪いですから。いや、肌が悪くなっても良くなっても、皆さんを変わらず愛しますけどね。では。」
このように、ある程度話して林斗君を部屋に戻しました。
『…ハァ…』
「全く、心臓に悪いな林斗の言葉は…。それで?話というのはなんだい?」
「あー…皆さまには聞きたい事があるんです。」
「簡単に聞きたい事を言うと…私とアイカちゃんは林斗君の事を考えると、変な感じになってしまうんです。なんだか切ないような…それに、顔が熱くなったりします。」
「そういう事です。皆さんはどうですか?」
…
「という話をしたら、皆さまは私達と同じように、今までとは違い、ドキドキするようになってしまったのです。」
「…それかぁ。えっとな?うーん…何故そうなったかを細かく説明は無理だが、簡単に言うと、林斗の能力のせいでは無く、真の意味になった。と言う事だな。それ以上は言わないぞ?」
「…成る程…よく分かりました。少なくとも私は。」
「ねえどう言う事?」
「……さあな。」
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