魔導師団と聖騎士団

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ーーーunknownーーー 「本当にこの林斗というやつは不思議だな。普通、ワープホール以外で世界を渡る場合は俺たちが運ぶしかないんだぞ?」 僕の目の前で、背の高い男性と3人の女性がモニターのようなものを見ている。ようなもの、と言った理由は、そこにテレビやパソコンなど、映像を出す為の機械がないからだ。映像だけが浮かんでいる。 「お兄ちゃん?ちょっと揚げもろこし食べるのやめてくれる?」 「ふっふっふ、これは揚げもろこしでは無く、ポップコーンという食べ物だ!」 「それはいいですけれど…カスが落ちてますわよ。」 「おおっと、すまんなウル。」 「お兄様?五月蝿いので喋らないでくれます?」 「うぐっ…最近妹達が辛辣…」 「分かりますよその気持ち。けれど、妹というのはいつか兄離れするもんなんです。もっとも…僕の妹には逆に兄離れしてほしいと思いますがね…」 「あぁ…羨ましい。妹が兄離れをしないってのはなんとも…待て、お前誰だ。」 「…あ」 やばい。つい話しかけてしまった。 「貴様!どうやってここに来た!」 「そう言うって事は僕が何者か分かって…ますよねその映像で見てたらしいですし。」 「いいから早くなんでこれたのか言いなさいよ!」 「まあまあ、ウルお姉ちゃん。落ち着いて。最近高血圧でしょ?」 「ふん、神様に高血圧なんて関係無い」 「私達神様も身体の仕組みは殆ど人間と同じじゃない。」 「いやぁ、皆さん美人ですね。クロノスさん。良い妹を持ちましたよ貴方は。こんな美人の妹3人に囲まれるなんて、とっても兄冥利に尽きる!」 「そうか?やっぱり3人美人だと思うか?いやあお前良いやつだな。今の会話を聞いて美人だなんて言うってのは神含め色んな人の中でお前だけだ。どうだ?こいつらを奥さんとするのは。」 そう話して、僕らは手を固く握る。ここに1つ、兄同士の友情が生まれたのだ! 「お兄ちゃん、とりあえずなんでこれたのか聞いてよ。」 「っと、そうだったな。すまないな林斗君。今の会話で林斗君は悪いやつじゃあ無いと思ったんだが、これだけは聞かないといけない。君はどうやってここへ来た?」 「あぁ、名乗り遅れましたね。僕は木枯林斗、[楽魅]。木枯林斗自身の人格であり、数多(あまた)の罪を重ねてきた罪人であり、断罪者でもあります。ここに来たのは…恐らく、僕の中の力が、ここへ来れるようにしてくれたのでしょうね。」
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