天然ノンケの職場事情

6/6
2609人が本棚に入れています
本棚に追加
/402ページ
「ごめん、なに言いたかったのか忘れちゃったわ」 「なんだよ、わけわかんねぇやつ、じゃあ家でな」 戻っていく涼太の後ろ姿をカフェの窓から見つめていると ん?あの女~! 休憩から戻るあさみさんが涼太に声をかけ、ふたりで店の中に入って行くのが見えた。 はあ~、っとため息が出てしまう。 それにしても、さっき涼太の痛みに歪んだ顔、妙にエロくなかったか? いやいやいや、痛がる顔に欲情するとかどんだけ変態だよ、しっかりしろよ、俺! この時の俺はまだ何にも知らなかった。 あさみさんの存在が、俺と涼太の関係を大きく変えてしまうという事を。
/402ページ

最初のコメントを投稿しよう!