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「ごめん、なに言いたかったのか忘れちゃったわ」
「なんだよ、わけわかんねぇやつ、じゃあ家でな」
戻っていく涼太の後ろ姿をカフェの窓から見つめていると
ん?あの女~!
休憩から戻るあさみさんが涼太に声をかけ、ふたりで店の中に入って行くのが見えた。
はあ~、っとため息が出てしまう。
それにしても、さっき涼太の痛みに歪んだ顔、妙にエロくなかったか?
いやいやいや、痛がる顔に欲情するとかどんだけ変態だよ、しっかりしろよ、俺!
この時の俺はまだ何にも知らなかった。
あさみさんの存在が、俺と涼太の関係を大きく変えてしまうという事を。
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