憧れの同棲生活未満

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良く言えば、周りからの評価を気にせず自分に正直に生きているカッコイイやつ。悪く言えば、無神経でデリカシーの無いやつなのだ。 話は逸れてしまったが、なぜこいつよりモテモテの俺の女経験が乏しいかというと・・・ 俺は、なぜかこの無表情男にどうしようもなく恋しているのだ! 中学生の時にクラスが一緒になり、席が近かった為話すようになり、一緒に遊ぶようになり、なぜかいつの間にか、こいつの事を目で追うようになっていて、高校も自分のレベルを下げてまで同じところを受験して友人関係を続けながらずっと片想いしていた。 男を好きになるなんて気の迷いでは?と思い、当時の家庭教師だったおねえさまと付き合ってみたがうまくいかず、高校を卒業し、俺は大学に進学、こいつはアパレル企業に就職し、一緒に過ごす時間が少なくなった今でも、まだ俺の片思いは進行中だ。 「この女優、もっとかわいかったら抜けるんだけどなぁ」 おい、久しぶりに一緒に飯食って話す事がそれかよ! 俺は呆れながら涼太に思いっきり聞こえるようにため息をついた。 「んなことより、お前から飯食おーなんて珍しーんだから、なんか話あったんじゃねぇの?」 俺は涼太からの誘いだったからテンション上がってたのに・・・とは言えないが。     
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