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「舌、入れるからな」
そう言うと、反射的に涼太の体に力が入ったのがわかった。
薄く開いた唇を割って舌を滑り込ませ、涼太の舌をつついた。続けて舌の左右を撫で、舌の裏をゆっくり撫でながら舌と舌を絡ませる。
「っはぁ、あ、っ」
次第に涼太の声が吐息と共に漏れ出して、目尻には涙が溜まり始めて、それを見た俺は気が変になりそうになる。
罪悪感が無いわけじゃない。それを遥かに凌駕する浅ましい感情が俺を支配していた。
「ぅ・・・あ、なん、か」
深いキスの合間に、涼太が声を絞り出す。
涼太に少しの解放を与える。
「オレ、ヘンな感じになってる、青、ちょっと聞いていい?」
「・・・何?」
「気持ちいいって、思うの、オレ間違ってねぇ?」
涙目の涼太の問いかけに、全身の血液が沸騰してるみたいに熱くなる。
なんなの、こいつ、なんでこんなに・・・
「間違ってねぇよ、俺が涼太にする事、ちゃんと頭と体で覚えろよ」
「・・・わかった」
涼太の頷きを確認して、俺はもう一度涼太に口づける。暴走してしまいそうな感情を必死に押さえながら・・・
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