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もしかして首、弱い?
「うあ・・・」
甘噛みすると思わず声を漏らす涼太。
「ちょ、待って!また噛み跡つけんじゃねえ!」
「わかってるよ、うるせえな、また口塞がれてぇのかよ」
俺の一言に、ぐ、と押し黙る涼太。クッソかわいいな!
再び白い首元に唇を寄せて、鎖骨のあたりからゆっくり舐め上げる。
「あ、それやだ・・・っ」
間違いねぇ、こいつの弱点は首だ!
涼太の弱い所を見つけた俺は天下でも取ったような気分になった。
首筋に繰り返し舌を這わせると
「あ、あ、やめっ・・・あっ・・・ちょ、あ、」
たちまち涼太の白い肌が紅く染まり、声を押し殺す事もできずに、体が小刻みに震え、うまく力が入らない手で俺の体を押し返そうともがく。
「涼太、知ってる?こういう時の、やめて、いやだ、って、もっと、って意味らしいぞ」
俺が言うと、涼太は耳まで真っ赤にして両手で顔を覆った。
「いつものポーカーフェイスはどうしたよ?これくらいで顔真っ赤にしちゃって情けねえな、そんなんでちゃんと女抱けんの?」
「うっせぇ、バカ!顔見んなバカ!」
ったく、かわいいんだかかわいくねぇんだか。
それなら・・・
座っている涼太をくるっと反転させ後ろから抱きしめるかたちで自分の両腿の間に挟み、両腕で囲った。
「顔、見られたくねえんだろ」
背後から耳元で囁くと、涼太は自分を守るかのように体を小さくする。
「てめえこそなに興奮してんだよ、当たってんだよ、なんか硬いやつが!」
う・・・やべえ、バレた。
「不可抗力だ、気にすんな」
「男相手に勃つとか、変態かよ」
「うっせぇ、おまえの反応がエロいからだろ!」
男に勃つんじゃねぇ、おまえだからだよ、と付け加えられない、情けない俺・・・トホホ。
「エロは好きだけど、オレはエロくねぇ!」
恥ずかしさからなのか、涼太は膝を抱えて体を丸める。
俯いた事によって無防備になった項に舌を這わせる。
肩を震わせて声が出ないように堪えている涼太に胸が締め付けられた。
誰にも渡したくねぇ
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