最後の一手

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指の腹で優しくなぞるように摩ると、涼太の乳首は小さいながらに立ち上がっていくのがわかる。 感じてる、って事だよな? 噛み締めたTシャツと唇の僅かな隙間から、荒くなる涼太の息が零れている。 軽く摘んで指先で転がすと、俺の太腿に乗せている涼太の手がスウェットパンツを、ぎゅっと握り締めて、体を捩らせた。 なんだよこいつ!なんでこんないちいち可愛いんだよ! 「かはっ、・・・っあ、いやだっ、やめっ」 堪えきれなくなった涼太の口からTシャツが外れ、俺の手を振り解こうとする。 「男が弄られて気持ちいい場所じゃないんだろ?まさか、弄られて気持ち良くなっちゃったとか?」 「・・・っちげぇよ!」 意地が悪いとわかっていても、涼太を困らせたくなってしまう。いつものポーカーフェイスをぐちゃぐちゃに壊してしまいたくなる。 全部おまえのせいだからな。 つまんでいる指先に力を入れると 「い、てぇ・・・!」 涼太の抵抗が弱まった。 そのチャンスを逃すまいと、涼太の腰に手を回し抱き上げて、乱暴にソファに投げつけた。ソファの角に追い込むように仰向けになった涼太の上に跨って、両手を掴み、抵抗出来ないよう縫い付けるようにソファに押し付ける。 「痛えんだよバカ!女相手にこんな事しねえだろ、ふつー!バカかてめえは!」 自分が逃げられない不利な状況になっているにも関わらず、威勢だけはいいな、こいつ。 女が相手なら、か・・・ 「涼太にいい事教えてやるよ。男同士でもセックスはできる。それを今から体にたたき込んでやるから、覚悟、しとけ」 威勢のよかった涼太が、きょとんとした顔で俺を見た。 「男同士でセックスなんか、穴もねえのにできるわけねぇじゃん」 「穴ならあんだろ。ここ、とか、ここ、とか」 涼太の唇に軽くキスして、膝を下の穴に押し付けて教えると涼太の顔は青ざめていく。 「無理!オレ、青のやつよりでけえもん食ったことねえし、そんなでけえクソしたこともねえし!物理的に無理!だいたい、オレがやろうとしてんのは、乳首がドス黒いとはいえ、女だし・・・」 「涼太が、俺の事、バカバカ言ってうるせえから、おしおき」
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