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「なん、で」
「心配すんな、本番までには消えてっから」
嘘だ。
来週の涼太の公休日は火曜日。つまり4日後。今現在が午前1時、今日が土曜日になっていると考えると、3日後という計算。
3日でこの跡が消えるわけがない。消えないように濃く残るように思いっきり吸ってやったのだから。
「ならいい、見えるとこに付けんなよ」
俺の嘘に安心したのか、涼太はホッとした顔でため息をついた。
なに安心してんだよ。面白くねえ。
涼太が安堵しているのをいいことに、涼太の胸元や脇腹、骨盤のあたりに至るまで、点々と濃い紅を残した。
時折、涼太の弱い部分にかすっているのか、微かな吐息が漏れていた。
涼太の白い肌に付けた紅色をみると、自分のものだと勘違いしてしまいそうになる。
満足した俺は、涼太が荒くなった息をする度に上下する、小さな突起を舌でつついた。
「っあ、」
涼太の短い喘ぎに、おさまっていた心臓が、ドクン、と跳ね上がる。
舌先で円を描くように転がし、ぴちゃ、といやらしい音を立てて唇で繰り返し啄む。
「う・・・ぅあ、や、あ、あ、」
いやだ、と言いたいのだろうが、必死で言うまいとしているように思える。いやだ、は、もっと、の意味だと俺が言ったのを覚えているのだろう。
「いやだ、って言えよ」
「ぅ・・・このドSめ・・・」
「今頃気付いたかよ、鈍感め」
涼太の股の間に膝を割り込ませると、涼太の固くなったものが太腿に当たった。
「バカ呼ばわりしてる男相手に、しっかり感じてんじゃん」
「ちが、う!」
「違わねえよ、俺で感じてんだろ?ここ、かたくなってんじゃん」
涼太が感じていることを知った俺は、もう歯止めが効かなくなっていた。
涼太に深く口付けながら、右手で厚みのあるスウェットの上から、固くなっているそれを下から上になぞる。
「ふぁ・・・や・・・めっ、さ、わ・・・んな」
「やめろ、は、もっと、って意味だろ」
スウェットの厚みが邪魔だ。
涼太のパンツの中に手を差し込み、直にその形を指でなぞる。
「ちょ、まって、ほんっとに、無理だって!」
涼太の制止を無視して、パンツを膝まで引き下げると
ほんとに毛、ほとんど生えてねえ。
「だから無理だって言ってんだろ!男がこんだけ毛、無かったら、きもいだろーが!」
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