天然ノンケの初めての体験1

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天然ノンケの初めての体験1

「も・・・やだ、もう、やめ・・・ろ、よ」 涙目になった涼太が、俺に懇願している。 俺は仰向けになった涼太にまたがり、その細い両手首を掴みソファに押し付けていた。 どうしてこんな状況になったのかと言うと、話は数時間前に遡ることになる。 おっせぇなー、もう夜中じゃん。いつまでやってんだよ、あいつんとこの飲み会は! 時計は深夜1時をさしていた。 だいたい、社会人とはいえ涼太はまだ未成年だぞ!日付が変わる前に帰すのは大人達の役目だろーが! 今日は、涼太の会社のセールが終わった後のお疲れ様会という名の飲み会の日だ。 まだ酒が飲めない涼太がこんなに遅くなるのはなんだか嫌な胸騒ぎがするな。 だからと言って、ただの同居人がわざわざ電話をかけて、何時に帰ってくる?なんて言うのもおかしな話だしな・・・ そんな事を悶々と考えていると ガチャ 部屋のドアが開く音がした。 やっと帰ってきたか。 「青、まだ起きてたんだ、そっか、明日は土曜日だもんな、休講だからって夜更かししてたのかよ」 はぁ~?お前のことが心配で眠れなかったんだよ!・・・なんて言えねぇ。 「なんか寝付けなくて、テレビ観てたわ」     
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