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私やゆう君にその気は無くても、周りが仲良さげに見えてたら意味無い訳だし。
なんで私は、人に嫌われてからしか気付けないのだろう。
ごめん。
ごめんなさい、晴海ちゃん。
キーコンカーンコーン♪
昼休みが終わりを告げる。
五時間目が始まる合図。
私は、どの面を下げて教室に入れば良いのだろうか。
私は重たい足をやっとの思いで動かした。
「真由美って、みはるんの好きな人取ったらしいよ!」
「えー、ひどい。幼馴染だからって調子に乗ってる。」
「それな。」
教室に入ったやいなや私は白い目を向けられる。
そんな中、心配そうに見つめる弘光侑真。
私が悪いのに。
心配されるような事してないのに。
パッと目をそらす。
悪い事をした私が心配されるなんておかしな話だよね。
だけど完全に一人は、寂しいから。
ちょっぴり嬉しかったり、複雑で。
数学の先生が授業を進めているけど、全然頭に入らない。すると、隣の席から、ゆう君がメモを渡してくる。
(大丈夫?)
今、メモ用紙が私の所へ来たことがクラスメイトにばれたら私はどうなるのだろうか。後ろの席で良かった。
(大丈夫だよ。)
私はメモ用紙を返却する。
私は、人よりも鈍いし、鈍感だし、考え方がずれていたりするから同性の友達がなかなか出来なくて。
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