拾ったものは?

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小学校の五年生の時の遠足で その友人 正志(仮名)たちの学校は 大型バスで 富士五湖近辺へ行ったそうだが 河口湖やら 風穴など回って 観光しつつ 富士山について勉強するみたいなもんだったそうで 正志たちは まあ 勉強嫌いだから 河口湖では観光船ではしゃいだり バスで歌を大声で歌ったり まあ遊びが中心 小学校の遠足なんて 皆 そんなものだと思いますけど 正志たちの友人にちょっと変わった子 勇太(仮名)がいました その子は おとなしい部類に入るのだが 結構 博識で 理科関係やその当時流行していた オカルト系も好きだったようで バスの中でも 彼の三メートルの宇宙人の話しを聞いては ちょっとぶるっていたりなんてこともあり 河口湖でも当時 出たばかりのピント自動焦点カメラを持ってきた 勇太は はしゃぐでもなく ちょっとばかり 不思議な景色や 水面とか カシャカシャ撮影してたそうです そして 昼食終わり 風穴へと やって来ては 中へ順番に入坑するのを待っている時 勇太が 急に 列を離れて 道端へと走り寄っては 何か小さなものを拾って来ました 「勇太君 ダメだよぉ 列を離れてはァ」と女子たちに叱られつつも 小さなものを見ながら にやにや笑う 勇太 彼の手には 赤い感じの色をした石ころが 握られていました そして「これ よく調べてみないとわかんないけど たぶん溶岩だと思う」と得意気に話す 彼に 男子たちは なんか触発されては 俺も見つけるぞぉなんて その辺りへ 散らばってしまい すぐに 先生に叱られたそうです(正志もその一人)  しかし 風穴の中へ入ってからは 皆 その涼しさに驚いたりで そんな溶岩なんてすぐに 忘れてしまったのだが さて 遠足から帰ってから 三日ほどした 放課後 勇太君がすごい興奮した状態で 正志君たちに 電話をかけてきては 「あの石 とんでもないものだったみたい さっきさ ○○宇宙工学研究所から連絡あって 調べに来るって 」と言っては すぐに電話を切ってしまいました それを聞いた 正志君たちは 急に羨ましくなっては 皆を誘って 勇太君の家に 向かったのだが そこで ハプニング
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