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「ねぇ、なつめ。今日遊びに言ってもいい?」
「いいよ。べつに」
教室のドア付近で楽しそうに笑いあっている男女の声。
窓側の後ろの席に座っている私の耳にまで届いてくる。
聞きたくないのに、どうしても耳を傾けちゃう。
「えぇー、ちょっと、ずるいよー。なつめ君私ともあそぼ~」
回りにいた女子が次々となつめを誘う。
まだ、高校に入学してから一週間しかたってないのに彼は学年問わず男女ともに人気者。
彼の名前は天宮なつめ。
頭脳明晰で
運動神経も抜群
完璧すぎるほどな容姿
そんな彼が私の幼なじみなんて、
少し...複雑だ。
私は、桐谷 秋菜(きりたに あきな)。なつめは私にとって初恋の人。
初恋は小学二年生のとき。
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