いつか、きっと。

序章.そこには何が

〇〇駅から徒歩１５分　大通りの外れに細い歩道がある。
そこへ進んでいくと自分の身長より高い立派な門があり、その奥は学校がある。
学校名は県立山崎高校。４月から入学式が始まる。
俺もその一人だ。

＿＿＿

４月１日　県立山崎高校では入学式が始まる。
門のまわりには新入生がたくさんいた。

（人多いな・・・）

杉田友は今日４月１日から入学する新入生の一人である。
杉田は門を通り、辺りを見回した。

門を通り抜けた先は誰かがいつも手入れしているのだろうか綺麗な花畑が円状に広がっている。
その奥には校舎が見える。
校舎は３つ分かれている。
県立山崎高校は学科が普通科の一つだけでありながらも、生徒人数がとても多いことで有名だ。

杉田はバスケットボール部がある所を探して、ここに入学を決意したらしい。
バスケがとても好きで中学校ではバスケ部に所属し、エースとして、全国大会まで出場したことがある実力の持ち主である。　

杉田は早速、昨日あった入学説明会で説明された通り、体育館を探した。

ところが

（おいおい、広すぎてどこが体育館だよ・・）

迷ってしまった。