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様々な可能性を考えているといつのまにか学校に着いていた。校門の前には先生が数人立っている。
みんな暑そうで、嫌々立っているのが目にわかる。
「おはよう」
先生が生徒に気づき挨拶をしている。何人かの生徒は挨拶を無視していた。
「おぉ! 荒木!おはよう。 お前こないだのテスト、学年一位だったな! 先生は嬉しい。 やれば出来るじゃないか! 」
担任の先生と目が合った。この先生は一度話すと長いで有名だ。
「おはようございます。 あぁ、ありがとうございます」
俺はポツリと言って校門を潜り抜け、自分の教室へと足を進めた。校内は暑く、時折空いてある教室から流れてくる冷房が唯一の救いだ。
自分の教室に着くと既に何人かのクラスメイトがバラバラに集まり談笑している。もちろん教室の中は冷房が効いており、ちょうど良い室温を保っている。
俺は自分の席に着き、頭を抱えて考えた。
「荒木!おはよう! 」
俺はその声に反応するかの様に頭を上げると目の前にクラスメイトの桜井がいた。
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