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ゴールにゴムボートを乗り上げて、順番にボートから降りた。
「篠田さん、楽しかった?」
吉崎先輩に笑顔で聞かれた。
「はいっ、楽しかったです!もう一回行きたいくらい!」
そう答えた私は、きっと満面の笑みだったと思う。
「よかった、楽しんでくれて。さあ、役割もあと少しだから、もう少し頑張ろうね。」
「はいっ!」
ボートから降りた参加者の皆さんに声をかけて、解散の挨拶をした。
またさっきのバスに乗り込み、集合場所に移動した。
それから、レンタルしたドライスーツを脱いで、ヘルメットや救命胴衣などを取りまとめた。
本当は、この会社のプランにはオプションでランチ&温泉パックもあったんだけど。
早めに帰りたい人もいるだろうし、皆それぞれ行きたい温泉があるだろう…とのことで、全体での申込みは見送っていた。
帰る人たちを見送り、会社の人たちに挨拶をして、ようやく任務完了した。
「篠田さん、お疲れさま。」
「吉崎先輩、お疲れさまでした!」
吉崎先輩と話しながらホッと一息ついていたところに、彩香先輩から声をかけられた。
「麻衣、吉崎、お疲れさま!」
「彩香先輩、お疲れさまでした!楽しかったですね。」
「麻衣の絶叫、響いてたね。」
「わー、恥ずかしい!彩香先輩のボートにまで聞こえてたんですね。」
彩香先輩は笑っていた。
「ねえ、この後まっすぐ帰る?私と亮平、ランチして温泉入って帰る予定なんだけど。よかったら、一緒に行かない?」
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