…第2章 麻衣と涼太

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運転手の吉崎先輩は、どう思ってるかな? 吉崎先輩の意見を聞こうとしたら、吉崎先輩も賛成のようだった。 「ああ、俺もそうしようと思ってたんだ。一緒に行こうよ。」 「オッケー!私たち、カレー食べて帰ろうと思ってたけど。麻衣、何か食べたいものはある?」 「あっ、私カレー食べたいです!吉崎先輩や濱野先輩はどうですか?」 「俺もカレー。」 「うん、俺もカレー食べたいと思ってた。皆カレーでいいみたいだね。どこに行く?」 三人でどこのお店にするか話し合っていたけれど、すぐに決まったみたい。 吉崎先輩の車に乗って、カレー屋さんに連れて行ってもらった。 着いたお店は、スープカレーのお店だった。 幸いお昼の混み合う時間帯の前に入れたので、すぐに席に着くことができた。 私は中辛にしたけれど、私以外の皆さんは辛いものを注文していた。 天気がよかったとはいえ、川に入っていたので身体が冷えている。 スープカレーを食べて、ようやく身体が温まった気がした。 ゴロゴロと何種類もの野菜と、柔らかな骨付きチキンが入っていて、彩りも豊か。 スパイスの香りも食欲をそそって、とっても美味しかった。 満腹になって、お腹も心も満たされた気がする。 お会計に立った吉崎先輩が、私の分も支払ってくれた。 申し訳ないので払います、って申し出たんだけど、 「ご馳走させて?」って笑顔で言われたので、有り難くご馳走になった。 「ありがとうございます!ご馳走様でした。」 「吉崎、私たちの分は?」 「亮平に払ってもらえば?」 「麻衣ばっかり特別扱いしてるの?」 「バレたか(笑)」 「涼太、これ俺らの分。」 まとめて支払ってくれた吉崎先輩に、濱野先輩が二人分のお金を渡していたみたい。 お腹が満たされた後は、温泉へと移動した。 このエリアには温泉が何カ所かあるみたいだけど、私は詳しくないので、先輩たちにお任せした。
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