…第2章 麻衣と涼太

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温泉はホテルにある温泉だった。 日帰り入浴が出来るみたい。 フロントで入湯料を支払ってから、吉崎先輩たちとの待ち合わせ時間を決めて、男湯と女湯に分かれた。 脱衣スペースで服を脱ぎながら、彩香先輩と話していた。 「一人暮らししてから温泉行ってないから、久しぶりなんです。」 「そうなんだ。私と亮平は温泉巡りが好きだから、日帰りでも遠出して割と温泉行ってるかな。」 「いいなぁ、彼氏とドライブデート!混浴とか入ったりするんですか?……って聞いたの自分なのに、なんか照れますね。」 「自分で聞いておいて、何顔赤くしてるの(笑)」 会話を続けながら温泉に入った。 洗い場は混んでいなかったので、彩香先輩と隣同士で座った。 身体を洗い終えてから温泉に浸かった。 「あ~生き返る~!」 「本当ですね~!」 さっきスープカレーを食べて身体が温まったけれど、温泉に浸かって、身体の芯から温まった気がする。 「あれ、麻衣、前より胸大きくなった?」 突然彩香先輩に指摘されて、びっくりした。 「あ~、部活やってた頃よりは大きくなったかも? でも、引退してからちょっと太っちゃったんですよね~。お腹とか…。」 「えっ、全然太ったように見えないよ?麻衣は昔から可愛いし、女子力もあって、ナイスバディで羨ましいよ、ホント。」 「私は、彩香先輩みたいなスレンダーで美脚なのに憧れます…。昔からカッコよくて、ずっと憧れでしたよー!」 「私は胸があるほうが羨ましいわ…。」 皆、身体の悩みは尽きないんだなぁと実感する。
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