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身体が温まったから、露天風呂に移動した。
お湯は無色透明で、仄かに硫黄の匂いがする。
ここのお湯は「美人の湯」って呼ばれているみたい。
露天風呂のまわりを木々が囲んでいて、森の中にいるような気分を味わった。
「そういえば、さっきの話。混浴の温泉も行くよ。」
「えっ、そうなんですね!」
「本当は、この辺にも混浴の温泉があるんだけどね。吉崎には目の毒だからやめておいたわ(笑)」
「えっ!」
「あ、レンタルの湯着があるからね。他の人も入ってくるようなところに、全裸では行ってないから(笑)」
「あっ、そうなんですね。安心しました。確かに、いくら湯着があっても、吉崎先輩とも濱野先輩とも、恥ずかしくて入れないです…。」
誰が、というよりも男の人と一緒にお風呂に入ること自体が恥ずかしすぎる。
でも、彩香先輩は、濱野先輩と一緒に入れるんだ。
彼氏とだったら、一緒にお風呂に入れるのかな。
いやいや、どう考えても私には無理そう。
「亮平と二人で温泉行っても、男女で分かれちゃうでしょ。だから、いつもはちょっと淋しい気もするんだけど。今日は麻衣と一緒で嬉しいよ。」
「私も嬉しいですよ!」
久しぶりに温泉に入って、彩香先輩と話して、すっかりリフレッシュできた。
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