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『そうよ、私は正しい』
「ええそうなの!あたしは正しいのよ!」
『彼を守るの。だから探さなきゃ、彼に、会いにいく方法を。だって彼もきっと寂しがってる。私に会う方法をずっと探してる』
「探してるわ。ええ。そうよ、そのはずなの!!」
『そのためにどうすればいいのかしら?ゲームで愛を一生懸命つぎ込んで、メディアミックスされている漫画やアニメのDVDをたくさん買えば、彼に私の愛はもっともっと届くはず。でも、それだけで足りる?私がこんなに頑張っても、彼が私のためにどれほど頑張ってくれても…液晶一枚の壁は本当に遠いわ。私達の仲を永遠に裂こうと邪魔をしてくるわ…』
「ええ、そう、そうなの。だからどうすればいいの?どうすればいいのかしら?」
『簡単よ。邪魔するものを、もっともっと排除していかないと。神様が与える試練を全部全部壊していかないとだめ…そうでしょう?』
「ええそうよ、そのとおりなのよ!」
その時、Twitterの新着が光っていることに気づいた。真由は謎の声に導かれるように――その画面を開いていた。来ていたのは、メディアミックスされている公式『戦え、絶唱アイドル!』の漫画作品の新着ツイートだ。そこに書かれていた情報を見て、真由は眼を見開くことになる。
『来週掲載予定の第十二話では…ついに、蓮馬の秘密が明らかになります!
まさか、智恵と蓮馬がデート!?二人の関係は…!?ドキドキの展開をお楽しみに!!』
「嘘でしょ…!?何考えてるの、蓮馬の彼女はあたしなのに、浮気させる気なの!?」
これは何とかしなければいけない。まさか公式漫画の作者がとんでもない勘違いをしているだなんて!
その“誤解”を解くべく――真由は“返信”のコマンドをクリックしたのだった。
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