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志貴は優しく微笑むと、労わるように望の頭を撫で、慈しみを込めて額にキスをした。
そうしている間に、望の衣類は取り除かれて、自らも服を脱いだ志貴に脚を抱えなおされると、志貴がゆっくりゆっくり望に圧し掛かった。
時間をかけて一つになると、望は感極まって泣き出した。
志貴が、頬を伝う涙を舐めとろうとするが、後から後からポロポロとこぼれ落ちてくる。
「望?そんなに痛かった?」
「違う・・・。幸せで・・涙がとまらないの」
真っ赤になった望の鼻先にチュッとキスをすると、志貴が再び動き出す。
幸せを感じてしゃくりあげていた声に、やがて喜悦の声が混じり、望は何度も大きな波に飲まれて、志貴の肩にしがみついた。
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