それは絶妙なタイミングでありまして。

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「あ、今の言い方ちょっときついか。いや、興味っていうか、恋愛話を掘り返すようなそんなことはしないって意味で…」 そうか。 「それに何ていうかその、まだ仲良くなって時間も経ってないし。昨日はたまたま遅くまで遊んでたけど、あれはノリっていうかそういうべたべたしたくてお前のこと誘ったわけじゃないっていうか。」 そうなのか。 「何ていうかその、お前ともっと仲良くなりたいっていうか。だってあんまりお前俺と話してても楽しくなさそうだし、やっぱ頭の良いやつは一緒のレベルの人としか話合わないとかあるし。」 そんなことねえよ。 「あのさ。」 「ん?」 俺は思わず新藤の手を握りたくなったが、止めておいた。 これは決して、このタイミングでは行ってはいけない行為だとすぐに察した。 「彼女はいないし、コンビニは本当だ。」 俺はいつも新藤と話す目線の置き方で、新藤をその言葉でそっと包んだ。 「そうなんだ、ごめんな。」 新藤は少し頬を右手の指で抓ろうとして、その行為を止めた。 俺は、その行為を真似するように、そっと自分の頬に左手の指を新藤に悟られないように持っていった。
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