それは予期せぬタイミングでありまして。

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俺は急いで帰った。 終電はない。コンビニもない通りだ。 とりあえず、歩いた。 とりあえず、ひたすら、歩いた。 俺は、 新藤に、 俺は、 してしまったのか、あれを。 新藤、起きてなかったよな。 新藤、 夢の中で、誰か可愛い女の子にでも、 キスされてる夢を、 お願いだから見ててくれ。 頼む。 俺は歩いた。 とりあえず、ひたすら、歩いた。 俺は、とんでもない相手に恋をしてしまったのかもしれない。 そう思った。 何かが始まってしまった、そんな真夏の夜だった。
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