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「もし、あなた・・・・・・、この岩はかの有名な美少女転生岩というのは本当ですか」
坊主は私の質問に「チェ、またかよ」と、これ見よがしに舌打ちして言った。
「今月で何人目だぁあんたら掃除するこっちのみにもなってくれよなー。あのね、言っとくけど自分で岩に頭をぶつけて自殺するっていうのはね、それってとんでもなく痛いからね。それこそ自殺難易度ランキングでいったら超A級の難易度よ。ちょっとばかり人生が辛いからって、死んで美少女に転生しようなんて馬鹿なこと考えている軟弱な甘っちょろい転生希望者が、そうそう耐えられるわけ無いんだよ。あんたにそんな根性あんの? 散々頭ぶつけて暴れ回って、血だの小便だのゲロだのであっちこち汚しまくって、ホントこっちは迷惑してんですけどね」
坊主は遠路はるばる『美少女転生岩』を求めて旅してきた私にそんな事をほざいた。その軟弱な甘っちょろい転生希望者のおこぼれで生計を立てているくせに、身の程知らずのクソ坊主が。私は足下に転がっていたちょっと大きめの石を拾って、おもむろに坊主の頭に投げつけた。
「えいや」
ゴボッ
石は坊主の頭に命中して派手な音を立てた。
「くっそ、キチガイが! とっとと岩に頭ぶつけて死にやがれ」
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