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ヤシンと海岸の街に行くと約束して、1週間が経ち、俺とシキミは小さな温泉宿を見つけて、そこに泊まっていた。
「こんな所に温泉あったんだなぁ。そういえば、こっちの方ってあんまり来ないし、知らなかった」
今度から、こっち方面にも来よう。
そんな事を思いながら、乳白色の温泉に浸かり、ぼんやりと空を見上げた。
すると突然に、シキミの顔が空を見上げた俺の顔に降りてきて、唇を重ねられた。
「んっ、んうっっ」
嘘っ、全く気配感じなかったのに。いつからこんな側にいた?!
そ、それにしても、シキミのキスは、もちろんヤシンのそれとは比べ物にならないけど、けど、なんかされると気持ちいい場所や気持ちいい事を知っていて、こんな事思っちゃいけないけど、けど、けど……
気持ちいい
俺、本当に、いつからこんな、まるで男好きみたいな、いやらしい体になってしまったんだ……。俺がされたいのはヤシンだけなのに。
シキミは俺の体に乗ってきて、胸の先を摘んできた。
「んっ、あっ、シキミっ、やめっ!だめだっ」
「大丈夫、人なら来ないようにしてあるし。ねぇ、バネさん、欲求不満なんだよね?俺が解消してあげるよ…」
言いながら、シキミは胸の突起をコリコリと捻り上げた。
「あ、やァんっっ、ダメ…お、れは、ヤシンだけの、ものだから…いやぁ」
「そんなこと言って、俺に乳首摘まれて、こんなに硬くぷっくりと勃たせてるじゃないか」
言われて俺は顔を赤くした。確かに、シキミに触られて感じて、反応して、求めるような体になっている。
恥ずかしい。反応してしまう体を呪ってしまいたい。
俺が自分の体を呪って、涙を滲ませていると、シキミは俺の脚を広げて、そこに指を当ててきた。
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