1 海へ行こう

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「カバネさん、剣の鞘をベッドの上に置いて、服を全部脱いで、いつものように剣の鞘に跨って」 「そ、それは禁止、なんじゃ…」 「僕の言う事、聞けますよね?」 ヤシンの低い声に、俺はビクリと体を震わせて、言われるままに、鞘をベッドの上に置き、服を全部脱いで、鞘に跨った。 「ねぇ、カバネさん。シキミにどんな事されたんです?そして、どんな風に感じたんですか?僕に分かるように、今再現して下さい」 「そ、そんな……」 シキミにされた事再現だなんて、それを目の前にヤシンがいる訳ではないけど、剣を通してヤシンに見せるなんて。 「どうしました?ああ、片手では再現出来ませんか?なら、中をどうされたのか、それだけでいいですよ?」 ヤシンの声はいつもと変わらないように聞こえるけど、なんだろう…どこか冷たく感じる。それはそうだよな、俺はヤシンを裏切るような事をしてしまったんだから、怒ってないわけない。 俺は鞘を壁に立て掛けて、その前で脚を開いた。そして、指を舐めて濡らして、そこへゆっくりと押し込んだ。 シキミはあの時、確か、こんな風に……。 俺は指を奥まで押し込み、内壁を擦り、一番敏感な、少しコリっと感じる所を見つけて、そこを強く擦った。 自分で触っても、体がビクンっと跳ね上がった。 「あぁんっ、やっ、そこはダメ……あアッ、シキミ、やめっ」 再現しろと言われたので、俺はシキミにされているつもりで、シキミの名を呼んだ。 「……カバネさん、シキミに…そんな甘い声を、上げたんですね…」 ヤシンの呟いた声が、聞いた事のない低い声で、俺はその声にビクッと体を震わせた。
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