第1章

3/31
前へ
/31ページ
次へ
期末テストが終わり、あとは終業式。 期末テストの結果は…トップ10入り間近といったところ。 先輩は今回もトップをキープしている。 私には先輩という強い味方がいる。 先輩が卒業したら私は、どうしたら良いのだろう…って頼り過ぎだよね。 「ふふっ!」 含み笑いに気がついて顔を上げると真子ちゃんニヤニヤしていた。 恥ずかしい… 「クリスマスの予定でも考えてたのかな?」 全くクリスマスは頭になかったけれど、ハッとした。 「そうだ!真子ちゃん、予定ある?」 ちょっと唐突過ぎたのか? 「えっ?な…ないけど…彼氏居ないし…」 驚いたあと、口を尖らせてしまった。 「あのね、空いてたら一緒にクリスマスパーティーしないかな?って…」 そう言うと真子ちゃんの顔がパアッと明るくなった。 「行く行く!どこ?どこでするの?」 真子ちゃんが肩を揺するから私の体がグワングワンと揺れた。 激しいんですけど? 「うちの喫茶店で…」 「結羽ちゃん!」 そう言って私をぎゅうぎゅう抱き締めた。 だから…苦しい…って。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加