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「カッカッカッ! 確かにっ」  大口を開けて笑う彼女は、ぼくの言葉に何の疑問も不信感を抱いてはいない様子。  むしろ、本気でおかしいといった感じで爆笑している。 「君の言う通り。これじゃあ、わたしが絵をやめた責任を君に背負わせてしまうことになっちゃうね」 「そうだよ。そんな重いものを今日会ったばかりの人間に押し付けないでくれよ」  またもや特有の笑い声をあげる彼女からは、もう自分の好きな道を諦めるような言葉は出てこないような気がした。  ぼくはホッとして、彼女に気付かれないよう息を吐くと、悪戯っ子のような笑みを浮かべた彼女と目が合った。 「ならさ、ちょっと手伝ってよ」 「は?」 「どうせ乗りかかった船じゃん?」 「いったい何を言って……」 「わたし、冬休みが終わるまでこっちにいるからさ。その間、リハビリ手伝ってよ」 「リハビリ?」  いきなり何を言い出すのか見当もつかず小首を傾げる。
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