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今日、生まれて初めて部屋に花を飾った。 別に嬉しいわけでもなく、悲しいわけでもなく、花屋に行き、花を買い、そして部屋に飾った。 花の香りはきつく、身体に絡み付き、自分の意識も、全てをも束縛してゆく。 それはとても気持ち悪く、まるで、頭の中の何かの濃度が、限りなく濃くなって行くようで…。そしてそれを嫌でも感じてしまい、でもそれが、何故か気持ちいいと思ってしまう。 本当は、とても気持ちが悪いのに…。 束縛された自分は、その暗い部屋で、ひとり床に転がり、床の冷たさに意識の逃げ場を探していた。 闇が優しく、自分を包み込むので、とても心地が良いと感じた。 床に転がる自分の右腕の中を、生暖かく、濃度が非常に高まった血液が流れていくのを、今にも溶けてしまいそうな頭で想像し、そのまま身体をその空間に預けた。
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