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「今日だってちょっと考えたらおかしいってわかるだろ!
アヤちゃんがそんな態度だから、田中さんだって簡単に落とせると思ったんじゃねーの?」
「ちょっと待ってよ!確かに今日のことは私が甘かったと思うよ。
でも田中さんにはそうちゃんと付き合ってるってはっきり言ったし、ああいう事はやめてほしいってきっぱり断ったよ!
それでも今日みたいなことされて、じゃあ私はあれ以上どうすればよかったの?」
気が強いくせに泣き虫な私はここで泣き出し、そうちゃんは私の涙に一瞬たじろいだけど、私は泣きながらも口撃を止めなかった。
そうなるとそうちゃんも反論してくる。
そんな感じでしばらく言い合いになり
「勝手にしろよ!」
と言われたので
「もういい!帰る!!」
と、そうちゃんの部屋を飛び出した。
追いかけてくる気配を感じ、エレベーターに飛び乗り【閉】のボタンを連打。
疲労困憊で帰宅して、途中で買ったお酒とおつまみでひとりやけ酒。何度もLINEやスマホが鳴ったけど確認もせずに無視し続けた。
そしてお酒を飲み過ぎたせいなのか、そのまま朝まで眠ってしまった。
一晩寝たら冷静になっていた。
スマホを見るとそうちゃんから何件もの着信とLINE。
謝ったほうがいいのはわかってる。
でも気の強さが災いしてLINEに既読をつけるのさえためらった。
会社行きたくないなー…
重い足取りで出勤した。
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