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「お前に、そんな乱暴な真似をしたくない」
「でも」
反論しようとすると、片瀬はふいに、人の悪い笑みを浮かべた。
「なんだ、物足りなかったか?」
「ち、ちがっ……」
「心配するな。後で寝室に行ったらちゃんとゴム付けてたっぷり抱いてやるから」
「だっ……から、そういう意味じゃ」
否定しながらも、つい、想像してしまって顔が赤くなる。情事とジャグジーの泡ですっかり火照った頬に片瀬が唇を寄せてきて、雫はさらに体温が上がる気がした。
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