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あのね みいちゃんね サンタさん
だーいすき!
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いつもの事です、その家の前を通ると家の中から、ギュインギュイン音がするのです。
時には窓が光り輝いたり、どんどんなったり…
きょうもママとちいさなみいちゃんが散歩の途中でギュインギュイン聞こえてきました。
「ママ、きょうもギュインギュインだね」
「うふふ今日は何をつくってるのかしら」
そして二人が門から中を覗こうとしたら…
ピピピピ!
入り口に取り付けられたセンサーが反応しました。そしてギュインギュインが止むと、
パンパカパーン!
ファンファーレがなり響き。
じゃじゃーん!
けたたましい音と共に、スライドドアのはずの和風のドアが、シャッターのように上に持ち上がりました!
そして廊下の奥から小さな何かがかけてきます。
たたたた…
「なんかでてくるよ」
不思議そうに見ているみいちゃんとママ。
キャイ~ン!
出てきたのは小さな犬型ロボットです。
どうやら〈焔玉機関〉というので動いてるらしいのですが、詳しくは二瀬幸三郎さんの作品をお読み下さい。
「わんわんかわいー」
「みいちゃんだワン」
ロボット犬はそう発声すると、嬉しそうにみいちゃんに駆け寄り、
そして…
止まってしまいました──故障です。
「あ、とまった」
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