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と、
「コケコッコー」
今度は鳥です、コケコッコーと発声しながら、インコのロボットがバタバタ飛んできました。
「あはは! こんどはとりさんだー」
そして…
みいちゃんのそばまで飛んで来て肩にとまりました。
「わーかわいいとりさんですね」
インコロボットはその可愛らしいくちばしでコケコッコーと発声すると、
ガチャン!
固まって地面に落ちました。
「あ、おちた」
みいちゃんはキョトン。
横でママは大笑い。
すると玄関に真っ白で長い髭を伸ばした初老の男性が、白衣を着て出てきました。
初老の男性は頭をぽりぽりかきながら、呟きます。
「やれやれうまくいかないのう…」
「わーサンタさんみたいなおひげになってるー」
「にょほほー、そうか、ずっと研究室にこもっていたからな」
「うふふ、いいですね」
「みいちゃん、みいちゃんママこんにちは」
『こんにちは』
「おさんぽかい? 」
「うん、おさんぽとおかいものいくの」
「そうかそうか」
「二瀬博士今度は何を作っているのですか? 」
ママが聞きました。
二瀬博士は、昔、産業ロボットのメーカーに勤めていて、定年退職後は家に研究室を作ってロボットの研究をしています。
近所じゃちょっとした有名人です。
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