12867人が本棚に入れています
本棚に追加
そこからタクシーに乗って部長のマンションに向かったはずなんだけど、あまり詳しいことは覚えていない。
気付いたらマンションに着いていて、部屋に入った途端に強引に唇を奪われて。コートとジャケットを荒々しく脱がされた。
息もつかせぬ激しいキスに、思考が飛んで頭がクラクラする。
覚えていないけど、いつかみたいにお姫様抱っこをされて。運び込まれたのは、あのベッドルーム。そっと降ろされると覆い被さられて、またキスが降って来た。
暗い部屋、熱い吐息。乱暴に外されるボタン。ブラも器用に外されて、上半身が露わになった。見えていないとは思うけど、恥ずかしくて死にそうだった。部長がこんなにも私を求めていると思うと、それだけで下肢が熱くなる。
舌が身体を辿る。耳、首筋、鎖骨…そして胸へとやってきて、そこを執拗に愛撫された。指と舌で弾かれて、堪らず声が漏れる。
「…だ、ダメ…!」
恥ずかし過ぎて、居た堪れない。胸を押し退けようとするけど、そうしているのが部長だと思うだけで感じ過ぎてしまって。まったく力が入らなかった。
スーツのパンツに手がかかる。ベルトを外して、ソックスごと奪われた。そして下着の上からそこに触れられる。
「……ンッ、」
もう既に、出来上がっているのが自分でも判る。だけど彼は下着の上から丹念にそこを攻め立てた。
最初のコメントを投稿しよう!