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「…ン…頭、痛ッ…、」
頭がガンガンする。完全に飲み過ぎた。
ご飯が美味しかったのもあるし、部長と同じペースで飲んだから。そんなに強くないのに無理をし過ぎたようだ。
頭を抱えて、身を起こす。と、何故か下着姿だった。慌てて見渡すと、見覚えのない部屋。明らかに他人の家だった。一気に血の気が引く。
「ちょ、ちょっ、ちょっと待って…えっ?」
昨日のことを思い出す。昨日は鉄板焼き屋さんで部長と飲んで、思ったより楽しくてお酒が進んで……で?
その後の記憶が、綺麗サッパリ抜け落ちている。あの後どうしたっけ?ていうか、店から出た記憶もない。
「え、どうしよ…えっ?」
広いベッドルーム、大きなベッド。心なしか、高級そうなインテリア。もしかして、ここ、部長の家?
混乱していると、突然扉が開いて。慌てて布団に包まった。
「あ、起きた?」
部長はネイビーのラフなセットアップに身を包み、いつもの涼しい顔だった。私は1人でパニックだと言うのに。
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