同期と俺★

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同期と俺★

朝比奈(あさひな) (ゆい)。同期の彼女の事は、初めて会った時から興味があった。恋愛感情として好きだとかタイプだとかそういう類の意味ではなく、性的な意味で。 何故かと言うと、彼女はいつもキッチリとしていて。真面目だし、仕事はちゃんとするし。休日に同期で集まったとしても、全員が酔いまくってる打ち上げの夜でも、いつも1人だけシャキッとしている。肌の露出をしているところなんて見たことがないし、隙を見たことも一度も無い。一言で言うと、「清楚」だ。喋るとそうでもないけど、見た目や振る舞いに関しては品がある。女友達としては最高なんだけど、こういうタイプの女ってベッドに入ったらどうなるんだろう?って1人で思っていた。 同期のことをそんな目で見てるって言ったら反感を買うかもしれないけど、男なんてみんなそんなモンだと思う。特に俺は性欲が強い方だ。 それに、見た目というハンデを抱えているから、そっち方面は死ぬほど勉強して、勉強したが故に、みんなどうしてるんだろうとか、あの人はどんな感じだろうとか、下世話なことに無駄に興味が湧くようになってしまったのだ。 だけど、勉強したお陰、と言ってはなんだけど、抱いた女は百発百中で虜にしている。ちなみに最近別れた読モの彼女も、それ始まりだ。だから世の中の見た目に自信のない男は、そっちを磨けば何とかなると思うので、泣き寝入りはしないで欲しい。 まあそんな事は置いておいて、佐倉が酔い潰れたお陰で彼女と2人で飲むチャンスが出来た夜。前々から興味があったことを告白して「俺に興味ない?」って尋ねたら、まさかの肯定だったから。慌ててお会計を済ませて、彼女の気が変わる前にホテルに直行した。
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