【プロローグ】

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 しかしながら――それを調べるのは実質的に無理だ、現実的に考えて不可能なのだ。  その理由として、大きな原因なのが。  過去に『竜』という生き物を想像して、この世界に広めた最初の人間を見つける、もしくは探し出すことなど、不可能であるからだ。  そんなもの、未来から来た猫型ロボットでも不可能な話だ。  だがそれでも。 『竜』という生き物の存在は世界中のどの時代でも、何処の国でも信じられていて。  更には様々な設定を練り込んだ“二次創作”にまでもなっている。  だが――ここで大きな、とても大きな一つの疑問を抱かないだろうか?  もしもの話――『竜』という生き物の存在を確信させる証拠が“まだ”見つかっていないだけであって。 『竜』という生き物は、この地球上に“確かに存在していた”のではないか――という疑問を。
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