1人が本棚に入れています
本棚に追加
「なに言ってるんですか。わたしの推測はたしかです。あの伝承。謳われた伝説の決戦の地はまさしくここ。そしてあれが魔王を封印せし四角錐」
「よし、ならいこう!」
その行く手に魔物が現れる。剣士と魔法使いがそれに立ち向かう。
「カイル、博士。先に行け!」
勇者カイルはピラミッドを登る。最上階へ。そして振り返ると目前に迫りくる白い巨大な影。もはやそれは白の力に飲まれて正気を失った怪物。
魔の手が襲う。それを剣でふせぐ。加護を受けた聖なる剣が白の力に抗うも、ヒビが入り今にも折れそう。それほどまでに強大な力の奔流と化していた。
ピラミッドの最上階は大きな四角い広間。その中心に四角い大きな箱。それが機械のコンソール。
「お、おい! 早くしろ! 博士ぇ!!」
「いまやってます。あともう少し待っててねぇ~」博士は機械からコードを引っ張り出し最後のパーツである小さな箱と繋げる。
「さてこれでうまく行ってくれよ。お願いだから!」と箱のボタンを押す。
勇者の剣は砕け散る。吹き飛ばされる。その先にいる博士とともにピラミッドの広間の外へと落ちていく。
最初のコメントを投稿しよう!