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昼休憩。 各々が持参の弁当やら、購買で買った惣菜などで昼食を取る時間。 そして放送部の人間は、その日の前日に届く部長からの伝令によって、昼放送を任される。 「あーーーだっる。なんでいよねぇ2日連続俺やねん!」 「それはせいちゃんが悪さしたからやろー?」 目の前を至極だるそうに歩くせいちゃんの後ろをついて歩き、それぞれ昼食を片手に放送部部室のある3階へと階段を登っていく。 「しかも今日はゆたーと2人やけど、昨日なんて俺一人やで?!寂しすぎるやろ!拷問か!!」 「まあ、罰なんやし…間違ってないやん?」 せいちゃんは手にしている鍵で、部室のドアを開ける。 なれた様子で僕らは中に入り、 部室の壁の中央部に飾られている時計を見て、放送開始まで5分しかないのを確認し昼食を持ったまま放送室に入る。 この学園の昼休憩は45分だ。 その休憩開始から10分後に、放送部の昼放送は始まる。 そして今日部長に指名されたのは、 ゆた、こと僕と 1つ学年が上のせいちゃんだ。 僕ら2人が選ばれた時の放送は基本的にリクエスト曲を流しては、そのリクエスト者からのお便りを読んで雑談し、曲を流しては雑談しを繰り返すスタイル。 他の部員のスタイルはどうかというと。 .
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