3. 秘密の扉

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あわてて首を振って、それを全否定する私。 「…あれ、何か思い出せないことがあるような…」 首をかしげる。 「すんごーい、夢を見ていたような気がするのに。 …花とか?…怪物とか? 店長も出てきたっけ? あ、わたし寝ている間に、何か言いました?」 「大丈夫だと思うけれど」 シシリーの女主人は、そう言って いたずらっぽく微笑みました。 シシリーには「秘密」に通じる扉がある。 それだけは間違いない。 いつか店長に認められたら 彼女から、その扉を開いてもらえる。 だからこれからも 秘密はあっていいって、思います。 だからね。 私はずっと、それを信じ続けます。 秘密の扉  おわり
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