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「────────病めるときも、健やかなるときも、共に歩み、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
ああ、神父様の声。
いつも私を励まし、つらいときには側にいてくれた。
継母やお姉さまたちから、どんなに惨い仕打ちを受けても、今日までこうして頑張ってこられたのは神父様のおかげ。
ああ、神様。
なんてことなんでしょう。
この期に及んで、私の心にまだ迷いがある。
伯爵様のもとへ嫁ぐというのに、私の心は純白ではありません。
純白のドレスに身を包んでいるのにもかかわらず、私の目に映るのはあなただけ──────……。
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