『 In my Fire Wallー心の鎧ー』

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  ’世界は強く 心は沈み 砕け落ちる    自分の叫びに耳をかして    But but but……    知ってる気がする 気がするの     魂が叫ぶ方法を    闇を支配するのよ     かけがえのない新しいわたし    稲妻みたいに    心はきっと輝く かがやくの    それが真実だと知っている    I can find the new way way way      新しい道をみつけることができる、できるの………!’  主人の歌声が講堂に響き渡り、満ちる。切ない響きが、しかし力強く……!紅霧の鏡を、いや鏡の中の浅葱先生を、主人の強い瞳がまっすぐに射貫いている。おそらくスポットライトで白く霞んでいるであろう視界の中を、レーザーの光のようにあやまたずに。  そして力強い歌声が聴くものの頬を殴りつける。まどろみの時は終わりだ! 目を覚ませ! そして立ち上がれ! 歌声が魂を揺さぶる。  鏡の中の浅葱先生が、重たい(まぶた)を震わせた。目尻から涙が一筋流れた。音響設備の前にいる浅葱先生の影が、何か感じたのかこちらを見た。そして視線を左にずらした。入口の方だ。視線を追うと、そこにはモンスターママが立っていた。
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