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「そういえば、そうね。いつかは府川虎とお揃いのアクセサリーが欲しくて、鏡に入っちゃったのにね?」
「ちょ、ちょっとアイラちゃん。さりげなく毒吐かないでよー」
いつかは恨めしそうに口を尖らせる。
『いつか、まあコレでも飲みなよ』
ヨーグルトとぷちっとレモン味のタピオカドリンクをいつかの手に押し付ける。
「ちびアイラー! ちびアイラは優しいねぇ」
取られたタピオカドリンクを返されただけということに気が付いていないいつかが抱きついてきた。いつかの髪からふわりと精命が香り、ついうっかり髪の毛を一本いただいてしまった。
「痛っ」
いつかが小さく悲鳴をあげた。いつかが抜けた髪が生えていた場所を、カリカリ、とかく。
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