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なんで!? それは、私が…… ほら、それ以上自分を受け入れようとしていないから! むしゃくしゃする。 真っ白だった思考が真っ黒に染まる。 気づけばもう一人のいじめられ役ナツキの前に立っていた。 彼女の目は怯えている。 何を言ったかわからないけど、私は彼女に何かを言った。 そしたらいつものように、彼女は泣いていた。 最低! やめて!やめて!それ以上彼女を壊すな! 彼女は関係ない!彼女をはけ口にするな! やめて!やめて! 「やめろ!カツミ!」 タクヤ……私は再び真っ白になった。 そして、力ずくで教室から引きずり出された。 「そんなのはカツミじゃないだろ?お前はそういうことする奴じゃないだろ!」 じゃあ私はいったい何が私なんだろう。 私も人間。見た目で判断しないでほしい! 「誰のせいでこうなったと思う!?ねえ?タクヤなら分かるでしょ!私の気持ち!……離して!」 タクヤは追って来なかった。 この日、私は学校を早退した。
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