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「気持ちいい……? こうやって悠希くんに触れるのすごく嬉しいよ。俺だけの悠希くんになった気がして。もっと、俺だけにしか見れない君を見せて……」
「ぁ……っ!」
いつの間にか彼自身が僕の秘所に宛てがわれて、ゆっくりと僕の中に埋め込まれていった。
「んぅ……ひゃ……!」
好きなアイドルとこういう事をしている今の自分が信じられない。
ずっと一人だった僕が誰も経験した事がない事をしてるのがおかしく感じてしまうけど。こんな幸せな事って本当にあるんだ。
「ぁ……っ……赤羽さん……ふぁ……!」
「はぁ……っ……」
体を揺さぶられて、熱い吐息が混じり合う室内は二人だけの空間で。果てる寸前に、遠くで打ち上げ花火の音が聴こえていた。
― ― ― ――――
いつの間にか後夜祭も終わり、生徒が帰る中僕達も下校するが。
「あ、赤羽さん! 一人で歩けますから……!」
「歩けないでしょ。良いからおとなしくしててね」
あんな事をした後で遅いけど、体調が万全ではないし腰も痛そうだからと。赤羽様におんぶされて運ばれていた。
「お兄さんに何て言えば良いかな……付き合った事はまだ内緒にしてた方が良いよね……?」
「ぜ、是非それでお願いします……」
どう話せば良いか全然思い付かないし、今はさっきの事でいっぱいいっぱいの状態だった。こうやって赤羽様の背中の温もりを感じていると、さっきの事が思い出される。
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