女性ばかりを狙った通り魔殺人に迫る

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会社をクビになって、謝罪に行った時に、知り合いが工場をやっているので、体力勝負でも良かったらと、紹介してくれた事が、横田から聞かされた。 これで、振り出しに戻った。 何故、横田は任意で事情聴取に応じたのか? アリバイがあるなら、何故話さなかったのか? 横田は、釈放された。 警察署の前で、横田に尋ねた。 『社長から、ちゃんと説明して来るように言われたので 結川さんが仕事を紹介してくれた事も! 疑われたままでは、セクハラの事で、また辛くなるから 。』と… 結川という女性は、セクハラはあったとしても、クビにしてしまったという気持ちから、横田に仕事を紹介したのだと考えられた。 事件が起きた時の防犯カメラを何度も繰り返し見たが、 事件現場の周辺には、防犯カメラがなかった。 そんなある雨の日、事件は起きた。 公園の公衆トイレの中で発見された。 通報者は、ランニングしていた女性だった。 今度は、前から刺されていた。 やはり、身元の確認が出来る物は無かった。 死亡解剖の結果… 殺された時刻は、21時から22時の間だった。 最初に殺害された被害者と同じ時刻だった。 今度の被害者は、犯人と争ったのか? ネイルが外れていた。 テレビを見ていた同居人から、警察に電話がなった。 服装と、およその年齢 そして、ネイルが映された。 『昨日から、帰って来なくて、何度も携帯に電話しても繋 がらなくて、もしかして!』という電話だった。 今回は、直ぐに被害者の名前が明らかになったが… やはり、顔を切りつけられた遺体を直視出来る状態ではなかった。 警察が迎えに行った時に、彼女が使っていたと思われる、歯ブラシを持って来ていた。 被害者の名前は、 小川 恭子 25才と判明した。 被害者は、歯科助手として、同居人と暮らしていた。 同じ犯人だと思われたが、鑑識から以外な事が告げられた。 今回のDNE鑑定の結果 O型だということだった。 殺し方からして、同じ犯人だと思われたが… 数名の犯行の可能性が出てきた。 同居人から、『元彼と別れた後も、揉めていた。』 という事で、29才の平川 圭介 に事情を聞きに行った。 確かに、別れた後も付きまとって、復縁を迫っていた事は、認めたが、アリバイがあった。 その日は、仕事の出張で大阪にいた事が明らかだった。
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