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【得た覚悟】
「おはようございます」
「おはよう青葉さん。聴いて欲しいことがあるの、ううんお願いと言った方が正しいかしら?」
「なんでしょう?」
「鈴木先生、あれ持ってきてもらえますか」
呼ばれた鈴木先生は嬉しそうな笑顔で箱を持ってきた。
ふたを開けると中には二つ折りにされた紙が入っている。それは一枚二枚じゃない。
「これ全部青葉さんの放送の感想なんだ」
「え!?」
「ふふふ、私たちも驚いてるの。ねえ読んでみて」
一枚広げてみるとこう書いてあった。
『前は月曜の学校はだるかったけど青葉さんの話や声を聴くと元気になれます!』
他には『分かりやすく話してくれるから聞いてて眠くらない』
『大人なのに偉そうに話さないから好き』
『15分じゃ足りない!!』
「うそ、、こんなに聴いてくれていたなんて」
「それでさっき言ったお願いなんですけど、今日は放送ではなく体育館で話してみませんか?」
「む!無理です!!」
さすがの私でもそれは即答する。それってつまりは全校生徒でしょ?その前で話すなんて絶対無理だ。失敗して恥かいて終わり。
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