第1章 ~恋の始まりは突然に~

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起きるともうすでに日は昇っていて朝日が出ようとしていた。 時間は… 七時… 七時…?!?! えええ?! 待って待って待って?!?! 後三〇分しか準備する時間がないじゃん…。 急いで準備をして玄関の扉を開ける。 待ち合わせ時間には間に合わなそうだから別の道で走って学校に向かう。 学校についたのは 八時二〇分。 なんとか遅刻は免れたようだ。  「やっときた!遅いよさやか!」  「ああ、紫苑…   ごめんごめん、普通に寝坊しちゃった。」  「ほら、授業始まっちゃうよ。」 そういって彼女は教室へと向かう。 全ての授業が終わり、掃除の時間がやってくる。  「日和―。   掃除場所、水道だよね?」  「そうだよ。はやく行こ―。」 新学期が来たので掃除場所が変わったので確認を取り、 新しい掃除場所へと向かう。 そこには…  「あ、松田じゃん。   新しい掃除場所何処になったの?」  「んー?   窓ふきだけど。お前は?」  「私はここだよ。ね?日和。」  「うん、そーだよぉ…」 ふーんといって 彼は水道の蛇口を手に取り真新しいぞうきんを濡らす。 勢いよく水が流れあっさりと雑巾は濡れる。 私はさっき先生にもらったたわしを片手に水道を洗う。 日和は掃除場所の角で眠そうにしている。 さっさと掃除を終わせると、松田君もちょうど掃除が終わったようだ。  「あ、そいえば紫苑から聞いたけどお前もアニメイトに行きたいのか?   昨日ラインで聞いたけど。」  「え…?   あ、うん。紫苑から聞いてちょっと興味がわいた。」  「ふえぇぇ…?アニメイト?」 彼は汚れたぞうきんを洗いながら  「そうか…   紫苑から聞いてるかもしれねーけど、十一月ぐらいならあいてるよ。」 話を続けようとしたがチャイムが鳴り響く。  「あー…んじゃメールで話そ。   日和―。教室に戻ろ~。」  「そうだね~。戻ろ~。」 そういって松田と別れ、教室に戻り学活を受ける。
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